atama plus株式会社

社員の声

職種 / Business

atama+で模試や受験を新しく。 イキイキした大人であふれる社会を。

  • 滝沢 優(Business)
埼玉県出身。中学では卓球、高校・大学では弓道と、学生生活は朝から夜まで部活に明け暮れる日々を過ごす。新卒で東レに入社、自動車業界への樹脂素材営業を担当し、未来の車の素材を提案。その後戦略コンサルのBCGに転職。新しいことにチャレンジする毎日を楽しみながら、大手企業へのコンサルティングを経験。 教育業界への課題意識を感じていた中atama plusに出会い、理念に共感。愉快な社員とも気が合い、2018年2月からジョイン。

教育が変われば、イキイキした大人が増える

大学を卒業後、東レで4年、ボストン・コンサルティング・グループで3年勤めました。塾に通ったこともなく、塾業界とは無縁の人生を歩んでいた僕がatama plusに入社した理由。それは、LinkedIn経由で送られてきた中下(共同創業者)からのメールがきっかけでした。

スカウトの連絡は、他にもたくさん来ていたのですが、大抵はエージェントや会社の採用担当から。そんな中、中下からのメールは個人アカウント、しかもおじさん(本人)の顔のアイコン。何だか妙に興味がわいてしまい、転職するつもりもなかったですが、話だけ聞いてみようかなとランチがてら会ってみることにしました。まさかこれが人生の大きな出会いだったとは、思ってもみなかったです。

実は、社会人になってからずっと気になっていることがありました。それは、日本にはイキイキした大人が少ないこと。海外の人は、社会に出てからも学びに貪欲だし、仕事中もはっきり自分の意思を示して生きている。対して僕ら日本人は、言われたことはきちんとやるけど、自分から枠を越えて新しいことに取り組むのが苦手。その根本的な原因は、教育にあるんじゃないかと考えていました。

今の日本の教育は、画一的なカリキュラムで、授業は受け身。理解につまずく生徒は置いてけぼりだから、勉強がきらいになって、自分の可能性を広げる機会をどんどん失ってしまう。この構造を変えないと、イキイキした大人は増えないと思っていたんです。

中下からatama plusのミッションを聞いてすぐ、まさに自分の考えていたことを実現するための事業だと感じて、すぐに意気投合。ランチから帰ったときには、すっかり気持ちが固まっていました。


生徒のWowを増やしながら、atama+の新たな価値を探る

入社した当初、ビジネス担当は僕と中下の二人だけでした。atama+を学習塾に導入してもらうために、塾の授業設計や商品設計、導入研修の支援など手探りで始め、入社から1年半くらいかけて、今のカスタマーサクセスの仕事の基礎を確立させていきました。

徐々にビジネスチームのメンバーも増え、atama+の導入塾数も予想を上回るペースで拡大。2019年あたりからは、学習塾以外でatama+を活用する新たな取り組みも始まりました。例えば、経産省が主催してEdTechを活用した次世代の学習方法を実証する「未来の教室」や、駿台さんと一緒に開発した「オンライン模試」など。

こうした学習塾以外の案件を専属で取り扱う部隊として誕生したのが、事業開発チームです。チームといっても、現在は僕一人(笑)。案件ごとに必要なメンバーを募り、社内外の人を巻き込みながらプロジェクトを進めています。

事業開発を行なう上で僕が大切にしていることは、その取り組みが本当に生徒のWowを増やせるかということ。僕たちのミッションは、教育を通じて、社会を真ん中から変えること。単に収益拡大のために領域を広げるのではなく、いかにその取り組みがミッション実現を早められるかを、常に意識して新しい事業を模索しています。

どこにatama plusが役に立てる場所があるかを調べ、教育のあり方を変える新しいアプローチを探る取り組みは、社内外の人との地道な調整、交渉など、骨が折れる業務が多いですが、長年変わらなかった教育のあり方に、大きなイノベーションを起こせることが何よりのやりがいです。


駿台さんと一緒に変革を起こした「オンライン模試」

これまでの教育に変革を起こしたという意味では、2020年7月にリリースした「駿台atama+模試」。駿台さんと開発したこのオンライン模試は、僕にとっても印象深いプロジェクトでした。

本来、模試には自分の現在の学力を測定することと、テストの結果から弱点を見つけて学習に活かすという2つの役割があります。でも、従来の模試では結果が出るまでに1ヶ月近くかかってしまうため、ほとんどの生徒が試験を受けっぱなしで、次の学びに活かせないのが現状でした。

そこで、atama+を活用することで「オンラインで、いつでも、どこでも受けられる」「結果がその場でわかる」「AIが弱点を分析し、これから学習すべき単元をレコメンドしてくれる」という要素を入れた新しい模試を開発できないか、駿台さんに協業をお願いしました。それが2020年4月のことで、コロナ禍でオンライン化が求められる時期だったということもあり、駿台さんも「やりましょう」と順調に話が進みました。

大変だったのはスケジュール。通常、模試の開発には1年くらいの期間がかかるのですが、それだと遅い。夏までにリリースすると決め、4ヶ月で作り上げることにしたんです。
社内ですぐにプロジェクトチームを結成し、社外では駿台さんの模試チームとの調整に奔走。駿台さんの模試チームは、すでに来年の模試の開発に動いていました。それを止めて、オンライン模試のための問題や採点基準の作成を優先していただくのですから、当然、最初は急なスケジュールへの不安など、いろいろな意見をいただきました。
私の方では、なるべく皆さんがスムーズに業務に取り組めるよう、タスクを細かく区切って計画を立てながらサポート。少しずつ協業チームとしての一体感も生まれ、開発は徐々に加速していきました。

大変な中でも、僕たちの心を一つにしたのは、やはり理念への共感でした。子どもたちが自分らしい人生を送るための支援をしたい、「学ぶこと」の楽しさを感じるようになってもらいたい、という気持ちを全員が持っていて、そこで分かり合えたことがうれしかったです。たくさんの人の頑張りで、予定通り7月にリリース。大きな反響を呼びました。


自分の人生を、自分で選べる人を増やしたい

「駿台atama+模試」の開発以降、いろいろな教育関係者から「こういうことができないか」といった問合せをいただいています。その中のひとつで今、立命館大学さんと一緒にatama+の学習履歴を活用した入試制度を開発しています。

入試は試験当日、限られた時間での一発勝負であるがゆえに、受験生としては高校での学びの成果を十分に活かせなかったり、大学側も入学後に必要な学力を十分に測定できないなどの課題があります。
atama+の学習歴を入試に活用することで、その課題を解決できないか検討を進めている最中。これが実現すると、日々の学習が進路に直結し、自分の興味や夢を大切にした進路選びがしやすくなる社会に近づけると思っています。

僕の想いは、一人でも多くの子にatama+を届け、「学ぶってこんなに楽しいんだ」ということに気づいてもらうこと。例えば今、勉強についていけなくて授業中居眠りしている子が、atama+によって授業についていけるようになる。勉強を通じて自分の興味が広がったり、授業に余裕でついていけるようになって、空いた時間で新しい挑戦をするかもしれない。自分の人生を自分で選ぶ子が増えれば、イキイキした大人も増える。それが、僕の実現したい未来です。


Interviewed: 2021.05.24